- 適材適所に素材を使う -
最近、建築の世界では再び、スギやヒノキなど国産材を活用しようとする動きが見られます。木製品は害虫や高温多湿による腐朽が問題で長く使用できないと敬遠された時代もありました。
ラスコジャパンでも手すりや床材に天然木材の使用した構造物を作ります。設置した場所の環境にもよりますが、劣化により木材部分が良い色合いになり、さらに異常のない状態で継続的に利用できているものもあります。逆に湿度が高く、風化する期間が短いものも存在します。そこが『素材選び』の難しさです。そのため、天然木材に似た風合いをもつ再生木材という製品が1990年代に登場しました。廃棄される木の粉とポリエチレンを原料とした複合材です。経年劣化はもちろん多少ありますが、天然木材と同じように活用されることが増えました。このほか、アルミ材やガラス繊維を用いたGRPでの強度を図ったり、見た目が茅葺屋根やシュロにそっくりな素材などこれからも機能性の高い新しい素材を探していきます。