軽量かつ雨水や塩害、火山ガスに強く、施設の長寿命化が図れる素材
GRP(ガラス繊維強化プラスチック:Glassfiber Reinforced Plastic )は母材に不飽和ポリエステル樹脂、強化材にガラス繊維を用いた 耐腐食性と軽量性に優れた素材です。重機の進入が困難な山の中や河川・沢・沼地あるいは海岸沿いで建設する構造物にその利点が発 揮されます。架設工事、基礎工事、現場運搬にかかる経費やメンテナンス費用が削減できます。紫外線や風雨に曝されても GRP 本体 が侵されることはなく、物性値が劣化することもありません。GRP は安定した物質で分解して環境に有害物質を溶出しない素材です。
リサイクル技術としてセメント原料に再資源化するシステムも確立しています。
GRP には、11種類の形状の「引抜材」と7種類の「グレーチング」があります。
手すり・支柱・根太・大引・床板などを構成するために特徴ある形状に引き出された引抜材を組み合わせることで、耐久性のあるデッキや木道、橋を作ることができます。
GRP グレーチングも軽量で耐久性があり、そのメッシュから日光や雨水が通るので床下の植生や生物に与える影響も最小限に抑えることができます。また、河川の増水や海の満潮時には、表面積が小さいので水圧の影響を受けにくいことが特徴です。
「砂面加工」と「メニスカス加工」の2種類の表面加工があります。