礫混り土砂から硬岩まで対応できる
木道やデッキ等の簡易基礎工法
ロック ファウンデーション工法
木道やデッキ、四阿など小規模構造物を対象とした簡易基礎工法。
ピン ファウンデーション工法は軟弱地盤から硬質地盤までさまざまな地盤にご利用いただいていますが、岩盤だけには鋼管を打ち込むことができません。その問題を解決するために、多くの試験研究を重ねて、岩盤にも基礎が設置できるロック ファウンデーション工法を開発しました。
土湯温泉(福島県)
斜度45度の急斜面の岩盤にデッキや木道を設置しました。地熱発電・水力発電設備を上面から観察するために斜面を利用することになりました。
岩山にデッキを作りたい。という相談を受けることがあります。
岩上に構造物を作るのであれば、岩を利用してベースプレートとアンカーボルトで支柱を固定する方法があります。ただし、地層にはいろいろあり、表土からは見えない下の方に岩盤があったり、表土のすぐ真下に岩盤ということもよくあります。この状態ですと従来の基礎工法ではすぐに対応できません。このような地盤の状態には、「ロックファウンデーション工法」を用いることで岩盤でも基礎をつくることができます。
ロックファウンデーションは鉛直荷重をスタッドピンで、水平せん断力と引抜荷重についてはロックボルトで受け持つ構造になっています。
ピンファウンデーション工法のコンクリート製ダイヤモンドピアーを使用した「RF-DP」と鋼製の定着金具の「RF-SB」の2種類の形状があります。
(※ロックボルトは全ネジ構造になっているのでカプラーを使用して任意の長さにすることができます。)
「ピンファウンデーション工法」のように鋼管を電動工具で土の中に打込むだけの作業だけではありませんが、作業性は高く、工期短縮に役立つ工法です。
①基礎設置位置に仮固定ピンを打設し、定着金具を地面に固定します。
②定着金具のスリーブ管にスタッドピンを通して電動工具を使用して岩盤に打込みます。
③スタッドピン孔内の土砂をオーガやエアーブロー等で取り除きます。
④ロックボルトをスタッドピンに通して、電動工具で所定の深さまで岩盤を削孔します。
⑤ロックボルトの中空部からグラウトをポンプで注入し、孔内を充填します。球面ワッシャーと防錆キャップでロックボルトを定着させます。
⑥柱脚金物をを取付け、基礎設置完了。
ロックボルトの定着手順(RF‐DPタイプ)