地面に打ち込むだけで支柱が立てられる
フェンスや防護柵等の簡易基礎工法
スリーブパイル工法
フェンスや防護柵、看板のための基礎工法。従来の基礎工法では地面を掘り込み、箱抜きされたコンクリートブロックを地中に埋める方法が一般的ですが、このスリーブパイル工法では土を掘削することなく、地盤面から直接、ハンディタイプの電動工具で打込むことですぐに設置することができます。また、鋼管先端に特殊なプレス加工を施しているので鋼管内部への土砂の侵入が少なく、支柱を設置する際にも土砂を取り除く必要はありません。
既に、アスファルトやコンクリートで舗装されている場合でも、スリーブパイルが打ち込めるだけの穴を表面に開けるだけで設置作業ができます。大きく舗装面を削る必要がなく、施工が早く簡単です。
篠原園地(神奈川県)
子どもからお年寄りまで安全に上ったり下りたりできるよう、手すりがつけられた擬木の階段。スリーブパイル基礎工法で既存の階段を移動解体することなく手すりをつけることができました。
ハンディタイプの電動工具で地中に打ち込むだけで簡単に基礎がつくれます。鋼管の先端に特殊プレス加工が施されていますので、鋼管内部への土砂の進入が少なく、支柱設置の際に土砂を取り除く作業が不要です。
約Φ90㎜以下の支柱に適する「SP90」と約Φ60㎜以下の支柱に対応する「SP60」の2種類あります。
いままで、重量のあるコンクリート基礎ブロックを使用していたフェンスや手すりの柱もこの工法を使うことで、土を大きく掘削する必要もなく、簡単に基礎を早く設置することが可能になります。
コンクリート基礎ブロックを用いてフェンスや掲示板、照明や防犯カメラなどの支柱を設置することが従来の基礎工法でした。
コンクリート製の基礎ブロックはかなりの重量物で、200㎏を越えるもあります。運搬には重機が必要となることもあり、舗装されていない山間部などには運び入れることも困難になります。また、コンクリート基礎ブロックを地中に埋め込むには、掘削する必要があり、すでに設置された構造物や樹木の根などの除去や移動が必要となります。埋め戻しにも多く、自然環境に影響を与える可能性があります。
「スリーブパイル」をコンクリート基礎ブロックの代わりに使用することで、運搬や掘削の方法に苦慮することなく、すべて人力で運搬から施工までできるので作業効率もよく、工期短縮にもつながります。
①スリーブパイル打込み開始
②地中へ打込む
③打込み完了。
④スリーブパイルに砂・モルタルを充填して支柱を固定する
⑤看板を取り付ける
⑥設置完了